2009年5月6日水曜日

高齢者の玩具・武器

日本にインターネットが導入された時、京都で一人暮らしをしていた80歳の母にそれを繋ぎたいと思った。
 母はPCを触ったことも無いく、英語も読めない。ただ外国の絵葉書が好きだった。
 その頃、時差の大きい地からの電話も、絵葉書の便りを書くのもなかなかの苦労と感じることの多かった親不孝な娘が考え付いた手段である、
 設定さえうまくやれば、キー操作3つ位で連絡が可能だろう。





「今はイスタンブールです」のメールに、パリやニューヨークへ迷い込み、近所の人に「娘は今ここです」と自慢している母の姿を想像して、不謹慎な笑いをしていた。
 実際には設定する時間が取れなくて、母は亡くなった。






 今、私自身が当時の母に似た年齢になり、インターネットは後期高齢者の玩具と武器になり始めている。





 使い方が上手いか下手かは問題ではない。
 単に、無いと日常生活に困るというだけの話である。

 さらに、老人の長話にもブログは最適である。


 そのうちに友人たちに見つかって、「禄でもないことをクダクダ書くな」と言って来るだろうか。そうだ、その時には前に立って、長々と集中攻撃をかけてやろう。

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