2011年7月3日日曜日

ソフトなパンと硬いパン(★)

昨日の朝のTVニュースで、パンが値上がりしたと言っていた。何を今更と、いささか呆れたが、コムギ粉を減らして、ソフトにし、見た目だけは整える方法が限界に来たということだろうと、理解することにしました。
 だって、軽くて可愛いパンの種類ばかり増えて来ていたのですものね。同じ銘柄でも、随分軽くソフトになって来て、最後はどんなパンを作るのかと、何だか心配になり始めておりました。
 日本のパンはマシュマロのよう。

私が始めて硬いパンに出会ったのは、1980年の丁度今頃、ノールウェーのナルビックからオスロへの夜行列車の朝食でした。オープンサンドで、カレー皿の上に、レタスを敷いて、サーモン、キャビア、オリーブ、トマトなどどっさり載せた、そのお皿が硬いパンとでも言えば良いのでしょうか。本当は、上に載っていたものが何だったのかは覚えていません。ただもうびっくりして、これが私の今日の朝食なのかと、無性に惨めになったことだけは覚えているのです、そして、結構高かったことも。別々にすれば、決して高くはない、かなり豪華な朝食なのですが、何せ、ともかく、どうして口に入れれば良いかがまるで解らない。かじりつくにも、かじりつき始める角がない。他の人のやり方を真似しようにも、大柄の北欧男性の胸の辺りしか見えない。その場をどうやり過ごしたか、記憶にありません。
何時ごろから、硬いパンを好きになり始めたのかは、よく解らないのですが、何時のほどにか、硬いパンが好きになり、出切ればオープンサンドをと、探して回るようになっていました。
同じように硬いパンでも、フランスのバケットは一寸違いますよね、あれは皮の部分が硬く、中がやわらかい。北欧のオープンサンドのパンは、外と中の差は殆どなくて、全体にしっかり硬い。随分下手な表現ですが、バケットが中まで皮と同じだったら食べられませんよね。
北欧のオープンサンドと、ドイツ系のかなり硬いパン、フランスパンはコムギの殆ど栽培できない土地、ライ麦の地帯、コムギの十分取れるところのパンと、ここでは大雑把に分けておきましょう。

ここまでパンの固さのことを話していて、なぜタイトルに(★)が付いているのか? (★)はソバの話のはずなのにと、怪訝にお思いになりますでしょう。
実は、ソバの栽培地域はコムギの出来ない寒い土地だということで、大いに関係があるのです。

小休憩にしょうかな、それとも続きは明日になるかしら?

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